いやはやまったく妙味のない基調講演だったが,ワラタ(^_^;)。非難轟々の水玉&花柄iMac。ugly,ugly,ugly(醜い,醜い,醜い)の大合唱が起きているが,さてさて,このuglyMacの,意味とは?
アップル社がアナウンスした花柄と水玉のiMac。読者からの反応。「新しいデザインは目にとても不快に映る」「これは私が想像していたよりも醜い。まるでイースターに配られる卵みたいだ。5月の発表の時に新しい色に置き換えられるのを望む」「知り合いの女性たちは新iMacを欲しがっている。人類の1/2以上を占める女性たちはこれを買いそうだ。男性たちは嫌っているが」。
と,おおむねさんざんに云われている新iMac(^_^;)。私もみて腰を抜かした。もちろん評価するための言葉はいくらでもあるのだが(↓次の段落),みるたびに笑ってしまう。どぉよ,これは。フルーツカラーからセージ,ルビー,インディゴへと落ち着きを持たせたように思わせて(過去記事),一転,アーティスティックと云えばそうだし,ファンシーと云えばそうなのだが,いやはやいやはや…。
だが,これはパーソナルコンピューターを売り続けるアップルの当然の所作とも云える。花柄も水玉も,どう間違ったってオフィスには置けない。派手さと,洒落っ気と,アート志向と,ファンシーさと,それらを持つ,あなたの部屋へいざなわれるもの。iMacで仕事なんてしちゃいけない。そも,パーソナルコンピューターというのは「自分のもの」であって,「あたしだけのもの」である。自分のためぢゃない仕事のために使うものを,パソコンとは云わない。iMacが「新しい」顧客のためのものであるとしたならば,このデザインは本当の「パソコン」を使ってくれる人たちのもの,あなたのためのものだ。今までコンピューターを使ってきた人たちなんかどうでもいい。明日から,自分の嗜好を満たしてくれる,私のプライベートの中心となってくれるコンピューターを考えはじめた人に,iMacはある。だから,このデザインはとても正しい。ただ,正しすぎて,どぉよ,となるのだが(^_^;)。
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